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UPDATEクエリ
概要
UPDATEクエリはQueryDsl
のupdate
とそれに続く関数を呼び出して構築します。
クエリ実行時にキーが重複した場合、org.komapper.core.UniqueConstraintException
がスローされます。
single
エンティティ1件を更新するにはsingle
を呼び出します。
val address: Address = ..
val query: Query<Address> = QueryDsl.update(a).single(address)
/*
update ADDRESS set STREET = ?, VERSION = ? + 1 where ADDRESS_ID = ? and VERSION = ?
*/
このクエリを実行した場合の戻り値は更新されたデータを表す新しいエンティティです。
下記のマッピング定義に応じて、発行されるSQLにも新しいエンティティにも適切な値が反映されます。
@KomapperId
@KomapperVersion
@KomapperUpdatedAt
クエリ実行時に楽観的排他制御が失敗した場合、org.komapper.core.OptimisticLockException
がスローされます。
batch
バッチでエンティティ複数件を更新するにはbatch
を呼び出します。
val address1: Address = ..
val address2: Address = ..
val address3: Address = ..
val query: Query<List<Address>> = QueryDsl.update(a).batch(address1, address2, address3)
/*
update ADDRESS set STREET = ?, VERSION = ? + 1 where ADDRESS_ID = ? and VERSION = ?
update ADDRESS set STREET = ?, VERSION = ? + 1 where ADDRESS_ID = ? and VERSION = ?
update ADDRESS set STREET = ?, VERSION = ? + 1 where ADDRESS_ID = ? and VERSION = ?
*/
このクエリを実行した場合の戻り値は更新されたデータを表す新しいエンティティのリストです。
下記のマッピング定義に応じて、発行されるSQLにも新しいエンティティにも適切な値が反映されます。
@KomapperVersion
@KomapperUpdatedAt
クエリ実行時に楽観的排他制御が失敗した場合、org.komapper.core.OptimisticLockException
がスローされます。
set
任意のプロパティに更新データをセットするにはset
関数にラムダ式を渡します。
ラムダ式の中ではeq
関数を使って値を設定できます。
val query: Query<Long> = QueryDsl.update(a).set {
a.street eq "STREET 16"
}.where {
a.addressId eq 1
}
/*
update ADDRESS as t0_ set STREET = ? where t0_.ADDRESS_ID = ?
*/
eqIfNotNull
を使って値がnull
でない場合にのみ値を設定することもできます。
val query: Query<Long> = QueryDsl.update(e).set {
e.managerId eqIfNotNull managerId
e.employeeName eq "test"
}.where {
e.employeeId eq 1
}
これらのクエリを実行した場合の戻り値は更新された件数です。
以下のマッピング定義を持つプロパティについて明示的にeq
を呼び出さない場合、発行されるSQLに自動で値が設定されます。
明示的にeq
を呼び出した場合は明示した値が優先されます。
@KomapperVersion
@KomapperUpdatedAt
where
任意の条件にマッチする行を更新するにはwhere
を呼び出します。
val query: Query<Long> = QueryDsl.update(a).set {
a.street eq "STREET 16"
}.where {
a.addressId eq 1
}
/*
update ADDRESS as t0_ set STREET = ? where t0_.ADDRESS_ID = ?
*/
デフォルトではWHERE句の指定は必須でありWHERE句が指定されない場合は例外が発生します。
意図的に全件更新を認める場合はoptions
を呼び出してallowMissingWhereClause
にtrue
を設定します。
val query: Query<Long> = QueryDsl.update(e).set {
e.employeeName eq "ABC"
}.options {
it.copy(allowMissingWhereClause = true)
}
このクエリを実行した場合の戻り値は更新された件数です。
options
クエリの挙動をカスタマイズするにはoptions
を呼び出します。
ラムダ式のパラメータはデフォルトのオプションを表します。
変更したいプロパティを指定してcopy
メソッドを呼び出してください。
val address: Address = ..
val query: Query<Address> = QueryDsl.update(a).single(address).options {
it.copy(
queryTimeoutSeconds = 5
)
}
指定可能なオプションには以下のものがあります。
- allowMissingWhereClause
- 空のWHERE句を認めるかどうかです。デフォルトは
false
です。 - escapeSequence
- LIKE句に指定されるエスケープシーケンスです。デフォルトは
null
でDialect
の値を使うことを示します。 - batchSize
- バッチサイズです。デフォルトは
null
です。 - disableOptimisticLock
- 楽観的ロックを無効化するかどうかです。デフォルトは
false
です。この値がtrue
のときWHERE句にバージョン番号が含まれません。 - queryTimeoutSeconds
- クエリタイムアウトの秒数です。デフォルトは
null
でドライバの値を使うことを示します。 - suppressLogging
- SQLのログ出力を抑制するかどうかです。デフォルトは
false
です。 - suppressOptimisticLockException
- 楽観的ロックの取得に失敗した場合に
OptimisticLockException
のスローを抑制するかどうかです。デフォルトはfalse
です。
executionOptions の同名プロパティよりもこちらに明示的に設定した値が優先的に利用されます。